ITの力で、
事業成長を牽引する

社内SE

情報システムセンター
情報システム企画部
IS管理担当
工学研究科 情報工学専攻卒
※所属は取材当時のものです

MY WORK

情報システム企画部では、プラットフォームの選定や情報システムの方針といったIT全般の戦略立案に加え、現地法人のIT統制なども管理しています。そのなかでIS管理担当が担当するのは、社内のITコストの見直しや業務の効率化などのプロジェクト。本来であれば“開発”を担当することはないのですが、私の場合は海外現地法人で活用されている『営業支援システム』の開発や運用にも携わっています。

INTERVIEW KAZUHIRO IMAKI

社内SEを志望した理由は?

大学時代は情報工学を学んでいたので、就職活動では“自分の専門知識が活かせる会社”を軸にエントリーしていました。ただ、システムエンジニアと一口に言っても、会社によって『設計』『開発』『運用』のどこに特化しているのかが異なりますし、説明会を受けるうちに改めて「自分はなにをやりたいのか」を考えるようになったんです。そんな私の前に現れたのが、『社内SE』という仕事。企業のIT部門であればシステム開発のすべてに携わることができますし、“つくって終わり”ではなくユーザーの声を吸収しながらより良いものに改善していくことができます。現在は当社の社内SEとして日本だけでなく、海外のユーザーが利用するシステムに携わっているのですが、いい意味でもわるい意味でも“本音”をダイレクトに受け取れることは私の大きな励みになっていますね。

仕事の内容を教えてください。

「海外の声をよく知っている人間が開発すべきだ」という判断もあり、現在は『営業支援システム』の開発・運用保守と、現地法人のIT統制のふたつを担当しています。日頃から各現地法人の社内SEと連携しているのですが、「こういう機能を追加してほしい」という問合せがあったときには、「どれほどの効果が見込めるのか」も検討したうえでシステムを改修。本社で『プラットフォーム』や『セキュリティ』などに関する方針の変更があった場合は、現地法人に対して合同説明会を開きますし、エリア特性などを把握する必要があるときには個別でお話を伺うこともあります。今は現地法人はもちろん本社の営業部門やサービス部門とも協業していますし、ITというインフラを通じて多彩な職業の方から刺激をもらえることも社内SEの魅力のひとつだと思います。

印象に残っている仕事は?

入社4年目のときに参加した、『営業支援システム』の導入プロジェクトです。私に与えられたミッションは、入社2年目から開発に携わっていたシステムを全世界に広げていくこと。オランダにトルコ、韓国、カナダ、マレーシアにシンガポール、そして中国にブラジル。当時は世界を一周しながら、各国の現地法人の方にヒアリングしては帰国し、日本で開発をしては現地に実装していくという日々を過ごしていました。ただ、現地法人には現地法人の商習慣や特性がありますし、ときには「自分たちの国のことは、自分たちでやらせてくれ」と反論されてしまうこともあったんです。どこかで本社のやり方を押しつけていたのかもしれません。世界から見れば日本の方が特殊ですし、当時は「まずは文化をしっかりと理解し、同じ立場から解決策を模索しなければならない」と強く思ったことを覚えています。

当社の特徴は?

今でこそ日常的に現地法人と打ち合わせをしていますが、実は入社前から人に誇れるような英語力があったわけではないんです。入社後に研修プログラムなどを通じて徐々に語学力を磨いていったのですが、こうした“ひとりひとりをしっかりと育てていく風土”も当社の大きな特徴になっていると思います。情報システムセンターに配属される人のスキルレベルも人それぞれなので、それぞれの技術レベルに合わせて最初に『3ヵ年計画』をつくることになっているんです。「どんな仕事に挑戦したいのか」「1年後になにをやっていたいのか」。今後の目標を上司と一緒にすり合わせていくのですが、新人の方であればイチから開発言語を学べるような教育プログラムも用意されていますし、海外を意識しているような方にはIT・語学研修も開催されています。

INTERVIEW KAZUHIRO IMAKI

今後、挑戦したいことは?

私の目標はキヤノンメディカルシステムズを、グループにとって必要不可欠な“成長エンジン”にすること。年々、キヤノングループの戦略においてヘルスケア事業の重要性が高まっていますし、将来的には他の医療関連事業が当社に統合されていく可能性もあります。いざそうなったときに社内SEとしては「システムの制約上、データを連携できません」とは言いたくないですし、今後はシナジー効果を最大化できるようなグループ全体のシステム開発などにも挑戦していきたいと考えています。そんな私の最終的なゴールは、テクノロジーの力で事業成長を牽引していけるようなプロフェッショナルになること。まだまだ学ぶべきことは多いと思うのですが、ゆくゆくは自ら事業の課題を掘り起こし、自ら事業に提案していけるような社内SEになっていきたいと考えています。